微妙な関係
2003年3月9日2日前、前の職場の先輩に酔った勢いでメールを送った。
「約束を守ってくれないから嫌」と。
彼が私にした約束は、遊園地に行こうというものだった。約束してから丸一ヶ月が過ぎ、連絡が何もない。
普段は結構ドライな私が安いワインで爆発してしまった。
その人は実に問題のある人で
29歳でミュージシャン。
インディーズで注目され、デビューもしていたが今は音楽活動はしないで、パソコンいじりと女いじりに精を出している。
しょうがない人。
一緒に働いていたある日
私が家族と大喧嘩して帰りたくなくて
彼に朝まで付き合ってもらうことになった。
あくまでも飲み明かすということで。
しかし、次の日仕事だから
ホテルで仮眠・・その後はありきたりの展開になってしまった。
私は生真面目でそんな風になったら付き合うのかななんて思っていた。
だらしないけれど、気のいい彼を好きだと思った。成り行きまかせの関係がプレゼントのようだった。
私たちは職場では極めてドライに接し
たまには飲みに行く関係を続けていた。
ある日、彼の家の近くへ行こうという話になり
近所のバーで軽くお酒を飲んだりしていた。
ぼそっと私が「家に行きたいな」と言うと
彼は必死になってそれを阻止しようとしたから
「これはアヤシイ」と思って強引に押しかけた。
部屋に着くや否や、彼は私をトイレに押し込めた。
・・・ナンデ?(笑)
トイレのドアノブには両側にカバーがかかっていた。
その瞬間、私は理解した。
彼には部屋のメンテナンスをしてくれる
同棲している彼女がいるんだということを。
後になって、職場の友達に笑われた。
彼は自分でお弁当を作っているんだって言っていたけれど、あんなの誰が見ても彼女のお手製じゃん、と。
確かにそうかも知れない。
というか、鈍すぎっ!!
かなりお笑いでお恥ずかしい話である。
けれど、そう言われたら信じるしかなかったのだ。
彼女がいることを知られてからも
彼はズルイ関係を続けようと言ってきた。
私は断る理由もなく、だらだらと続けてしまった。
ある時、彼は私は二股にもなっていないんだと言った。好きではあるが、彼女が一番。ダントツ。
けれど、それでも全然構わなかったのである。
私にしろ、別れてからもずっと好きだったモトカレを一日でも早く忘れるために
彼にちょっかいを出したのかも知れなかった。
彼もずるかったけれど、私も同じくらいずるい。
同じくらいの弱さを感じ取って、
離れられないでいた。
一月にお互い職場を離れてから
彼とは疎遠になっていた。
けれど、たまに連絡があり
飲みに行く約束、そしてドタキャン。
その繰り返しで私も相当強くなった。
私が本当に強くなった日、
何かひとつでも約束を守ってもらえたら
それでお仕舞いにしようと自分に誓った。
彼を善良な彼女のもとへ帰してあげようと思った。
それで一昨日、冒頭のメールを送った。
返事が昨日来た。
今、勉強しているテストが9日にある。
それが終わったら必ず連絡するから。
そんな返事だった。
「必ず」が必ずじゃないことはわかっている。
けど、私は彼に約束を守らせるまでは
このままでいてもいいのか
それとも一刻も早く、お別れを言うべきなのか
決断しかねている。
しかし、相手に何も求めないような恋愛をしていると自分が荒んできていけない。
一番目になれないことを知ったら
二番目でいいやとすら思い
二番目にすらなれないことを悟ったら
大事なのは自分の気持ち、と言い訳をする。
かけがえのない、大事なものをつくるのが怖いの。
大事な気持ちは時に自分を縛りつけ、苦しめる。
今はどうでもいい気持ちとふわふわ生きていたい。
それじゃダメかなぁ・・
彼からの返事がないまま時間は過ぎていく。
「約束を守ってくれないから嫌」と。
彼が私にした約束は、遊園地に行こうというものだった。約束してから丸一ヶ月が過ぎ、連絡が何もない。
普段は結構ドライな私が安いワインで爆発してしまった。
その人は実に問題のある人で
29歳でミュージシャン。
インディーズで注目され、デビューもしていたが今は音楽活動はしないで、パソコンいじりと女いじりに精を出している。
しょうがない人。
一緒に働いていたある日
私が家族と大喧嘩して帰りたくなくて
彼に朝まで付き合ってもらうことになった。
あくまでも飲み明かすということで。
しかし、次の日仕事だから
ホテルで仮眠・・その後はありきたりの展開になってしまった。
私は生真面目でそんな風になったら付き合うのかななんて思っていた。
だらしないけれど、気のいい彼を好きだと思った。成り行きまかせの関係がプレゼントのようだった。
私たちは職場では極めてドライに接し
たまには飲みに行く関係を続けていた。
ある日、彼の家の近くへ行こうという話になり
近所のバーで軽くお酒を飲んだりしていた。
ぼそっと私が「家に行きたいな」と言うと
彼は必死になってそれを阻止しようとしたから
「これはアヤシイ」と思って強引に押しかけた。
部屋に着くや否や、彼は私をトイレに押し込めた。
・・・ナンデ?(笑)
トイレのドアノブには両側にカバーがかかっていた。
その瞬間、私は理解した。
彼には部屋のメンテナンスをしてくれる
同棲している彼女がいるんだということを。
後になって、職場の友達に笑われた。
彼は自分でお弁当を作っているんだって言っていたけれど、あんなの誰が見ても彼女のお手製じゃん、と。
確かにそうかも知れない。
というか、鈍すぎっ!!
かなりお笑いでお恥ずかしい話である。
けれど、そう言われたら信じるしかなかったのだ。
彼女がいることを知られてからも
彼はズルイ関係を続けようと言ってきた。
私は断る理由もなく、だらだらと続けてしまった。
ある時、彼は私は二股にもなっていないんだと言った。好きではあるが、彼女が一番。ダントツ。
けれど、それでも全然構わなかったのである。
私にしろ、別れてからもずっと好きだったモトカレを一日でも早く忘れるために
彼にちょっかいを出したのかも知れなかった。
彼もずるかったけれど、私も同じくらいずるい。
同じくらいの弱さを感じ取って、
離れられないでいた。
一月にお互い職場を離れてから
彼とは疎遠になっていた。
けれど、たまに連絡があり
飲みに行く約束、そしてドタキャン。
その繰り返しで私も相当強くなった。
私が本当に強くなった日、
何かひとつでも約束を守ってもらえたら
それでお仕舞いにしようと自分に誓った。
彼を善良な彼女のもとへ帰してあげようと思った。
それで一昨日、冒頭のメールを送った。
返事が昨日来た。
今、勉強しているテストが9日にある。
それが終わったら必ず連絡するから。
そんな返事だった。
「必ず」が必ずじゃないことはわかっている。
けど、私は彼に約束を守らせるまでは
このままでいてもいいのか
それとも一刻も早く、お別れを言うべきなのか
決断しかねている。
しかし、相手に何も求めないような恋愛をしていると自分が荒んできていけない。
一番目になれないことを知ったら
二番目でいいやとすら思い
二番目にすらなれないことを悟ったら
大事なのは自分の気持ち、と言い訳をする。
かけがえのない、大事なものをつくるのが怖いの。
大事な気持ちは時に自分を縛りつけ、苦しめる。
今はどうでもいい気持ちとふわふわ生きていたい。
それじゃダメかなぁ・・
彼からの返事がないまま時間は過ぎていく。
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